【コラム】落語と触れ合おう
今回は日本の伝統文化でもある落語について、ご紹介させて頂きたいと思います。
落語と聞くと時代遅れや年寄りが聞くイメージを持たれる方も多いと思いますけれど、実は若い世代に広く落語ブームは浸透しつつあります。
落語と聞いて多くの人は昔からの噺をそのまま受け継ぎ、自分なりのアレンジも加えることなく教科書通りの噺をすると思われるかも知れませんが、これを総称して古典落語といい、一つのジャンルに他ならないのです。
これに反して新作落語というジャンルが存在し、多くの噺家はこの新作落語を得意としている人が多いのが現実で、元々の噺を現代風にアレンジして新たな話を生み出し人気を博しています。これに関してはその人自身のセンスに大きく左右されるため、自分の好みにあった噺家を見付けるのも楽しいと思います。
今回は林家つる子という噺家を紹介します。彼女は群馬県高崎市出身の女性真打として現在活躍しています。彼女のすごいところは女性噺家では初めてで12年ぶりの抜擢真打(ばってきしんうち)で昇進したところではなかろうかと思います。(抜擢真打とは、通常入門順により真打昇進が運用されているが、特に優れた噺家(はなしか)に関しては「抜擢真打」として入門順を配慮せず、真打昇進が図られるケースである)
まずは知っている噺で構わないので、YouTubeなどで聞いてみて頂くと、そこから新たな世界が広がってくるかもしれません。
前々から聞いた事がある方に関しては、最近の新作落語がどんな様子なのか、改めて聞いてみるのもいいかもしれません。
どうしてもハードルが高かそう、面白くなさそうという人はぜひ少年ジャンプで連載中の『あかね噺』という漫画をお勧めさせて頂きます。
落語をモチーフにして、ジャンプで大切な『努力・友情・勝利』を見事に融合したとんでもなく面白い漫画に仕上がっています。
最後に、もし皆様の周りに病気の人がいて、その人の病気を治してあげたいと思っている人がいたら、心の中でその人の事を思いながら『アジャラカモクレン○○○○テケレッツのパー』と唱えてみてください。(○○○○の中には自分なりのアレンジしたその時を反映させた言葉をご自由に)
死神を追い払う『呪文』で、話しが暗く客のウケが悪いので噺家各人によって笑いを取るために定着されたいものです。
死神に魅入られていなければその人の病気は恢復(かいふく)に向かうかもしれません。
GHR:M.K